Perfumeの新譜「Future Pop」のこと

 Perfumeの7枚目のアルバム「Future Pop」が8月15日に発売された。

 全12曲だが,収録時間は42分ちょっと。ミニアルバムと言ってもいいくらい。これは,1曲目の「Start-Up」がイントロで1分弱しかないのと,ほかの曲も3分台がほとんどと短いことによる。

 元々,Perfumeのアルバムは,1時間を超えるものはなくて,今どきのアーティストにしては収録時間が短めだが,今回のは特に短い。昔のアナログ時代のアルバムのようだ。後からLPでも出そうというのだろうか。

 2年4か月待ったファンからすると,この短さはかなりがっかりだ。もっとも,凝集感は強く,一気に聴ける。

 しかしやはり,12曲(実質11曲のうち,前作からの間に発売されたシングル6曲が全部入っているので(しかも,Album Versionとされているのは1曲もない),新曲は5曲しかない。2年4か月ぶりということを考えると,これは何とも残念だ。いや,シングル自体の発売もたった3枚なので,要するに,シングルも含めてリリースされる曲がかなり少なくなっているということだ。今さら言うまでもないが。

 また今回,Let Me Knowという曲がアルバムを代表する曲という位置づけのようで,Video Clipがついている。見ると,例によってMIKIKO先生の手話ダンスで,もうワンパターンとしか言えないような振付け。見たことのあるような動きばかりでまたまたがっかり。

 

 ここ何作か,ドラマやCMとのタイアップがあるのでオリコンチャートなどではそれなりの売れ行きをみせているが,曲とダンスの魅力はだんだん落ちてきているように思えてならない。

 メンバーが30代を迎え,そろそろ中田&MIKIKOから一度離れてみる時期に来ているように思う。いつまでもこの2人に寄りかかって,というわけにもいかないのではないか。

 

こむこむ館のサン・チャイルドのこと

 福島市の「こむこむ館」の前に設置されたヤノベケンジ氏制作の巨大なモニュメント「サン・チャイルド」が批判を浴びているという。当然だと思う。あまりにも無神経だ。

 

 サン・チャイルドは,ぱっと見,何と言うことはない,かわいい男の子の像である。それが,防護服か宇宙服のような服を着て,胸には線量計らしきものがついていて「000」を表示しているというもの。放射線がゼロだという意味らしい。そして,なぜか顔はアザと傷だらけで,よく見るとかなりこわい

 これに対して,放射線がゼロというのはあり得ない(世界中どこでもそうである),防護服を着ないといけないような所だ(だった)という誤解を招く,などの理由で批判を浴びている。

 この像は,ふくしま未来研究会という一般財団法人ヤノベケンジ氏から譲り受け,福島市に寄贈したものらしい。今月3日除幕式をやったという。

 除幕式をやるのに際して作られたらしいカードを手に入れた。「ふくしまに来た光の子 サン・チャイルドのニックネームをつけよう!!」というのをやっていて,応募用のハガキを配っていたよう。それによると,サン・チャイルドは,「未来からやってきた光の子。「サン」には「太陽」という意味もあるよ。」だそうで,サン・シスターという姉がいるそうである。さらに,作者の制作の意図は,「大きな夢と希望を与える希望のモニュメント」だという。

 これを読むとますます意味が分からなくなる。何で未来から来た光の子が防護服を着て,顔がアザと傷だらけなのか?この子に一体何が起きたのだろうか???

 

 ヤノベ氏も,福島市(木幡市長)も,ふくしま未来研究会も,無神経すぎる。こんなものをわざわざこむこむに置く意味が分からない。

 ヤノベ氏と木幡市長はコメントを出しているようだが,市長のコメントを読む限り,意味不明。市長本人が書いたのか担当部署で書いたのかは知らないが,この人大丈夫かと思ってしまう。

  ヤノベ氏はサン・チャイルドの服を「甲冑」だとか言ってるそうだが,後付けの苦し紛れの言い訳だろう。最初から本当に甲冑だと思って作ったとしたら,この人の頭はどうかしてる。

 また,脳科学者の茂木健一郎氏がブログで書いているのも見つけたが,論点がずれていて,やはりこの人も大丈夫かと心配になる。

 

 いろいろ屁理屈を並べて墓穴を掘る前に,さっさと撤去してほしい。こんなの,なくていい。設定を変えて,原発事故で酷い目にあった男の子ということにして,線量計の数字も変えて,東京電力本社の前にでも置いたらいいのではないか。

 

 

福島市音楽堂のネーミングライツ

 昨日(2018年8月1日)の新聞に,大変残念な記事が出ていた。

 福島市音楽堂のネーミングライツ福島信用金庫が取得し,愛称が決まったというものである。

 ネーミングライツについては,児童公園のときにやめてほしいということを既に書いた。

 今回の音楽堂は,それ以上にショックだ。文化施設だからである。

 ホールでネーミングライツというと,セイジ・オザワ松本フェスティバル(サイトウ・キネン・フェスティバル松本)の会場として知られる松本市の松本文化会館が有名だろう。某製薬会社がネーミングライツを取得している。2012年からのようだが,定着していると言えるだろうか。

 小澤征爾さんやサイトウ・キネン・オーケストラについてはいろいろ書きたいことがあるが(一言で言うと,残念としか言えない),それはまたの機会にするとして,このホールの音響は,テレビやCDで聴く限り,いいとは思えない。

 

 それはともかく,福島市音楽堂について言うと,歴史は児童公園より新しいが,既に「福島市音楽堂」という名前は定着している。

 児童公園もそうだが,市民には愛着のある,福島市にとって重要な施設だ。木幡市長は何を考えているのか。いや,考えていないのだ。こういうことが続くと,「木幡は福島市出身じゃないからな」と言われるようになるだろう。

 今回決まった愛称は,気にくわないのでここでは書かない。長くて言いにくい名前だ。定着はしないだろう。児童公園も,運営会社は積極的にPRしているようだが(その費用が無駄だ),定着しているとは言えないと思う。

 音楽堂の契約は,5年間で,年間500万円の契約だという。

 5年で終わりにすることを切に願う。その頃,市長は誰だろう。

 

  福島市音楽堂が市民に愛される施設であることは間違いないが,音響については疑問を持っている。よく響くホールとして知られ,かつては有名音楽家(主にピアニスト)がレコーディングに使ったこともある。最近だと,新垣隆交響曲ほかがライブ・レコーディングされている(デッカ UCCD-1443)。録音を聴く限り,特に音響に問題を感じない。

 しかし,いつも思うのだが,特に高音が聞こえないように思う。ヴァイオリンやピアノの高音がそう。演奏する人からするとどうなのだろう。

 詳しい人に実際のところを聞いてみたいし,どの辺の席だとよく聞こえるのかも知りたい。

 

 

Windows10 April 2018 Update (1803) インストール時のバグ

 Windows10の大型アップデート「April 2018 Update」がインストールできない不具合が起こった。

 既にほかの方が書いたブログ等もあり,参考にさせてもらったが,備忘録として書いておく。

 

 インストールが49%まで来たところで,「これらのアプリをアンインストールできませんでした」というメッセージが出て進まなくなってしまうというものだ。

 「これらのアプリを自分で削除してから、[最新の状態に更新]を選ぶ必要があります。」

 「これらのプログラムはアップグレードと互換性がないため、アンインストールする必要があります。」

 とあって,「・DVD-RAM Driver Software/BD Driver Software」が6つ。

 

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 DVD-RAMにしてもBDにしても,内蔵のドライブが1台しかついてないのだから,6つも出るのは変なのだが,とにかくDVD/BDドライブのドライバの問題だろうと思い,いきなりドライバを削除してみるのも怖いので,メーカーに問い合わせた。

 しかし,原因も対処方法も分からないが,ドライバやソフトウェアが最新の状態になっているか?とか(当然やっている),こちらからするとピントのはずれた解答しかなく,おそるおそるドライバを削除してみるが,一向に改善せず。

 もう一度メーカーに問い合わせたが,ディスククリーンアップをしてみろといった解答だけで,やってみても変わらず,諦めてインターネットで検索してみると,昨年のアップデート1709のときも同様の不具合が出ており(今年買ったパソコンなので,1709はインストールしていない),DVD-RAM」という文字列がファイル名に入っているものがPC内にあると起きるという笑っちゃうようなことが書いてあり,まさかと思いつつPC内を検索してみると,確かにファイル名の中に「DVD-RAM」という文字列の入ったファイルがいくつか見つかった。

 しかし,PDFファイルとラベルマイティのデータファイルで,システムとは全く関係のないファイルだったので,騙されたと思って,これらのファイルを削除したり一旦待避させたりしてPCから見えない状態にしてアップデートをやってみると,何の問題もなくアップデートが完了してしまった。

 これは完全にMicrosoftのバグと言っていいだろう。

 あほみたいなバグで腹が立ってしょうがないが,1709のときに既に分かっていて,1803でも起きることを指摘している人がいる状態なのに,何の対応もしないMicrosoftと,バグを把握していないメーカーには呆れてしまった。

 おかげで随分時間を無駄にしてしまった。

 

 

レコード芸術は大丈夫か?

 このところ,「レコード芸術」を読んでいると,すぐに分かるような誤字・脱字,人名の不統一,記載内容の誤りなどがやたらと目立つ。そもそもの原稿が間違っているということもあるのだろうが,編集段階での校正が不十分なためではないかと思う。

 

 一々メモしていないのであるが,2018年6月号で気が付いたところを幾つか挙げてみる。

 まずは84~85ページの増田良介氏のゲルギエフによるプロコフィエフ全集の記事がものすごく酷い

①84ページの1段目に「協奏曲7曲」とあるが,ピアノ協奏曲5曲,ヴァイオリン協奏曲2曲,交響的協奏曲の計8曲である。

②《イヴァン雷帝》の語りを務めているアレクセイ・ペトレンコについて,85ページの1段目に「アレクセイ・ペトレンコ(1938~2016)」とあり,続いて「この演奏のときペトレンコは78歳だったが・・・ペトレンコはこの翌年に亡くなった」と書いてあるが,「この演奏」は2016年なので,矛盾しており,どちらかが間違っている。

③85ページの3段目に「第4番は長い改訂稿だけ・・・が演奏されている」とあるが,その後に「第4番はこのセットと同じく初稿のみだった」とまた矛盾したことが書いてある。どちらが本当かこの文章だけでは分からないが,タワーレコードのホームページを見ると,作品47の方とあるので,「短い方の初稿だけ」が演奏されているというのが正しいようだ。

④同じく85ページの3段目に「ロンドン響と録音した全集では・・・ボーナス・トラックとして第7番の初稿エンディングを収めていた」とあるが,ボーナス・トラックとして日本盤にのみ収録されていたのは,改訂版の方である。

 1つの記事の中で,ざっと読んでこれだけの間違いがあるというのは,信じられない。しかも,①~③は何の予備知識なしにこの文章だけ読んでも間違いに気付くものである。おそらく,全部増田氏の原稿が間違っていたのだと思うが,校正の段階で気付いていいものだ。ほかにも気付かない間違いがあるかもしれないと思うと,安心して読めない。

 増田氏は最近レコード芸術での原稿量が急激に増えている評論家の一人だ。やっつけ仕事になっているのかもしれない。

 

 もう一つ,別のページの例だが,32ページでは,本文では「ワインガルトナー」と,ディスク紹介のところでは「ヴァインガルトナー」となっている。これまで,レコード芸術で「ヴァインガルトナー」という表記はなかったと思う。筆者の芳岡氏がヴァインガルトナーと書いていたのかどうか分からないが,完全な校正漏れだろう。

 最近,この手の間違いが非常に多い。これまで見付けたのは,別ページの記事同士,しかもまだカナ表記が定まっていないような演奏家ばかりだったと思うが,ワインガルトナーのような有名演奏家で,しかも同一ページでこのような不統一が起きるというのは,深刻だ。

 

 ほかにも,校正の問題でないが,よく見られるのは,特集ページで必ず出てくる名盤紹介のページ(いろんな評論家の推薦盤に,短いコメントが付くスタイル)で,本文で別な評論家が書いているのと同じことを能書きとして言い訳のようにダラダラ書いて,どんな演奏かほとんど書いてないものがある。読んでいてうんざりするのだが,こういうのは編集者が書き直させるべきだろう。

 こういう,特集の中で評論家が勧める名盤を数ページにわたってならべるというスタイルは,レコード芸術でよく見られるものだが,はっきり言って読むのがしんどい。やめてほしい。ああいうのは,考えた方がいいと思う。情報量も少なく,うんざりする。

 

 以前も書いたが,昔に比べて値段がすごく上がっているのにページ数はずっと減っている。それなのに間違いが増えているというのは,(手書きで入稿する人も減っているだろうに)ゆゆしき事態だ。編集部の人員が減らされているのだろうか。

 発行部数がどうなっているのか知らないが,読者は減る一方なのではないか。

 新しい読者を集めないと,ますます酷いことになると思う。もっと初心者でもとっつきやすい記事を入れるべきではないか。ちょっとした雑学的なものとか。有名なエピソードでも,意外と知らないことも多いものだ。

 あるいは,ちょっとマニアックではあるが,5月号の「レコード誕生物語」のジャクリーヌ・デュ・プレエルガー:チェロ協奏曲の記事はよかった。藤野竣介氏は,三浦淳史さんの後継者たり得る人のように思う。これからも,曲・作曲者・演奏家に対する愛にあふれた記事をお願いしたい。

 あとは,下田幸二氏の「ピアノ名曲解体新書」も好きで,単行本化してほしいと思うが,このところ取り上げる曲がややマイナーなものばかりになってきているのが残念であり心配。有名曲でも取り上げていないものがまだまだあるはずなので,バランスを取って曲選びをしてほしい。

 

 

ネルソンス指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン《田園》

 MUSICBIRDのTHE CLASSICで,2017年3月23日にアンドリス・ネルソンスウィーン・フィルを指揮した演奏会が放送された(4月22日)。

 曲は,ドヴォルザークのチェロ協奏曲(独奏:アマーシュ・ヴァルガ)とベートーヴェン交響曲第6番《田園》。ほかに,ヴァルガによるアンコールも放送された。

 

 《田園》は,現在進行中のベートーヴェン交響曲全集録音の一環で,先に第3番《英雄》が演奏されており,2曲目となる。

 《英雄》については以前書いたが,全然いいとは思わなかった。

 

 今回の《田園》は,《英雄》に比べるとかなりオーソドックスな演奏で,要は特徴のないのが特徴の演奏だった。特にピリオド奏法を意識したような感じはなく,尖ったところのない穏やかな演奏に終始していたように思う。また,驚いたのは,第1楽章のリピートを省略していたこと。今どきかなり珍しい。一方,第3楽章はリピートをしていた。

 最近のネルソンスは,ブルックナーの演奏などで顕著なようだが,柔らかい響きを志向しているようで,中・低域を重視した響きをつくろうとしているように思う。いわゆるドイツ風のピラミッド型というのとも違うようで,高域が羽ばたかず,メロディーを重視しないので,もやもやしている。高域のメロディーが聴き取りにくいことが多い。

 そのため,どうにも欲求不満になる。特に,ウィーン・フィルは,ヴァイオリンなどの高音がゾッとするような美音を出すのにゾクゾクさせられるので,その辺が抑えられているのが不満。

 

 初めから期待してないのでいいが,せっかくウィーン・フィルとやるなら,もっと違った表現をしてくれたらなと思う。

 それと,確かこのチクルスは4年で完成させるということだが,《英雄》と《田園》でこれだけアプローチが違うと,最終的にどんな全集になるのか,心配だ。

 最近だと,ブロムシュテットが一本筋の通った全集を作ったが,それとは随分違った趣になりそう。

 そうだとすると,全集として一気にリリースするより,1枚ずつ出していった方が,変わりようが分かっていいのではないかと思う。

 

 

いいたて村の道の駅までい館の新メニュー「しょうゆラーメン」を食べてみた

 久しぶりに,飯舘村にある「いいたて村の道の駅までい館」に行ってみると,軽食コーナーに新メニュー「しょうゆラーメン」750円があったので,早速食べてみた。

 メニューの所には,「あっさりスープにもちもち麺」との説明が。写真では,ごく普通の醤油ラーメンで,ネギ,ほうれん草(少々),メンマ(少々),チャーシュー(小さめ),なると,海苔が載っているだけ。麺がよく見える。

 ということで,これで750円とは相当食材に凝った高級ラーメンに違いないと思い,期待して注文し,待つことしばし。

 

 が,残念ながら,出てきたラーメンは,何の特徴もない,ただの醤油ラーメンだった。一言で言うと,安っぽい。昔のドライブインとかで出てきそうな麺にスープ。これで750円払ったら,みんな怒るんじゃないか。

 幸楽苑の一番安いラーメンの方がはるかにまし。

 

 何でも高いので有名なまでい館ですが,山の中の観光地じゃないんだし,世間の常識に合わせないとヤバいのではないかと心配になる。

 

 どうせなら,あと50円出して長崎ちゃんぽんを食べるのをお勧めする