「クラシック・データ資料館」はどうなった?

 レコード芸術読者向けに提供されていた「クラシック・データ資料館」は,レコード芸術休刊後も2023年9月30日までサービスが続けられ,その後の扱いは,6月27日に来たメールでは「今後の運営については、現在検討中ですので、決まり次第、音楽之友社ウェブサイトで発表いたします」とされていた。

 

 既に9月30日が過ぎ,これまで使っていたユーザーIDでは既にログインできなくなっている。guestでログインすると,機能制限付きでログインは可能なので,システム自体は動いているようだが,6月4日に更新されて以降,データは更新されていないようだ。

 

 サービスをやめるならやめるでしょうがないのだが,いまだに音楽之友社ウェブサイトでは,何の告知もない。

 これまでのユーザーのメールアドレスは分かっているのだから,個別に通知があってもいいと思うのだが,それもない。

 

 こういうことだから,読者離れが進んで,休刊せざるを得なくなったのだろう。

 ちなみに,Xを見ても,休刊後,クラシック・データ資料館については何の書き込みもないので,そもそも利用者はかなり少なかった可能性がある。ネットも使えない高齢者ばかりが読者になっていたのか。

 

 それはそれとしても,問われるべきは会社としての姿勢だろう。「発表いたします」と言っておきながら,何もしないのだから。最低限,9月30日までに告知すべきだ。

 

 レコード芸術という一雑誌の問題ではなく,会社全体の問題のように思われてならない。

 大丈夫か,音楽之友社は。

 

 

 6月以降データ更新がされていないということは,データを集めてもいないのだろう。ということは,一時復刊して付録にレコード・イヤーブックが付く,というのも夢のまた夢ということか。

 たいへん貴重なデータブックだったのだが。