Apple Musicを利用して1か月がたった。
現時点で,AndroidスマホとWindows版iTunesで使ってみた感想は,使い勝手はかなりいいが,問題も多いということだ。
Androidではまだロスレスとハイレゾには正式に対応していないが,ベータ版でロスレスとハイレゾも試してみたので,その感想を書いておく。
【曲数】
公表されている曲数(書かれているものによってバラバラだったりするが)では,AppleもAmazonもほぼ一緒である。
しかし,使ってみた感じでは,AppleにあってAmazonにないものはあったが,その逆はなかった。もちろん,本当は逆もあるのだろうが,自分が聴きたい曲についてはそうだった。なので,一概には言えないのだが,Amazonの場合,シリーズものの一部のアルバム(CD)がなかったり,アルバムの中の一部の曲がなかったりと,曲選びがデタラメだなと感じさせることがあった。
これは,現時点では先発のAmazonの圧勝だ。しかし,以前も書いたが,Amazonには,アルバムの中でHDの曲とULTRA HDの曲が混在するという,理解不能なものがあり,今後Appleはどんどん増えていくだろうことを考えると,杜撰な管理をしているAmazonの方が分が悪くなるかもしれない。Amazonでは,当然ULTRA HDでよさそうなもの(最近リマスタリングされて,ハイレゾでも配信されているようなもの)がまだSDだったりもするので,この辺も今後改善されないようだと大きなマイナスポイントになる。
Appleの問題は,Apple製品の対応が先で,AndroidとWindowsの対応が後回しにされていることだ。Androidはベータ版が出ているので間もなく正式に対応すると思うが,問題はWindowsだ。これもAndroidと同じくらいのタイミングで正式対応されないと,かなり辛い。排他モードに対応していないもの問題だ。
【使い勝手】
個人的には,Appleの方が使い勝手がいいと思った。特に,「戻る」ボタンを押したときの挙動が,Appleは分かりやすい。Amazonは,Androidの「戻る」ボタンが隠れてしまうことがあり,どうやったら戻れるのか分からなくなることがある。
白を基調にしたAppleのデザイン(黒も選べるが)も印象がよい。どうせだから,どちらも,いろんなスキンを用意して楽しめるようにしてくれるといいのだが。レベルメーターやスペアナ表示があっても面白いと思う。
Amazonでは,説明が難しいのだが,一度端末にダウンロードしたものを削除すると,ライブラリに亡霊のように残ってしまうのに困った。キャッシュを削除すると消えるようだが,分かりにくい。この辺もAppleの方が分かりやすい。
Appleでは,ダウンロード中にWiFiの圏外に出てしまったときに,そのままダウンロードが中断されずに続いてしまい,すごい量のデータ通信をしてしまったことがあった。Amazonでは未確認だが,そういうときは,一度ダウンロードが中止されるような仕様にしてほしいと思う。
【現時点での結論】
まだ無料期間が残っているので,それが終わるときにどうなっているかなのだが,現時点では,最終的にはAmazonにするしかないかなと思っている。
Amazonにない曲は,Spotifyの無料で聴くことはできそうなので。
Appleの一番の問題は,Windowsでハイレゾ・ロスレスが使えないことである。これが解決し,排他モードにも対応すれば,Appleにしようと思っている。しかし,見通しが立っていないので,Appleの使い勝手の良さは惜しいのだが,Amazonにするしかなさそうだ。最終的に,併用というのは考えていない。経済的な問題が一番だが,何より面倒なので。
ただし,Appleの無料期間終了までには,伏兵が出てくるかもしれないとも思っている。Spotify HiFiがその最有力候補であることは間違いない。いつ,どんなサービスで出てくるのだろうか。
mora qualitasはもうダメなようだ。何も新しい情報がない。オーディオマニアだけを相手に,細々と続けていくつもりなのだろうか。アプリももう削除しようかと思っている。残念だ。