福島県立医科大学の次期理事長予定者選考について(その8)

 「財界ふくしま」の2023年5月号が,「疑惑の目が向く福島医大の“ある寄附講座”の奇妙な動き 寄付金の情報開示も拒む隠蔽体質には呆れるばかり」と題して福島医大の理事長選についての記事を載せている。

 

 「財界ふくしま」には,竹之下理事長に関する疑惑がたくさん寄せられているということなのだが,具体的な疑惑が書かれているわけではなかった。

 唯一,ドイツの医療機器メーカーとの不公正な取引について書かれていたが,どんな疑惑なのかは何も書かれていなかったので,ここではそのメーカーの名前は伏せておく。「財界ふくしま」にはそのメーカーの名前がはっきり書いてあるので,気になる方は読んでほしい。

 

 記事のタイトルにもあるとおり,記事の内容の多くは寄附講座に関する疑惑であったが,それは,以前紹介したことのある上昌広氏が指摘するいわき市に関するものだった。後は,これも上氏が指摘していた医療事故の件と,もう一つ別な寄附講座に関する話。

 上氏が問題視している医療事故と寄附講座の件については,「財界ふくしま」はやむを得ないのではという論調。もう一つの寄附講座は,いまいちよく分からないのだが,竹之下氏や紺野先生ではなく,事務局の対応を問題にしている。

 

 結局,丁寧に書かれてはいたが,理事長選に関わる疑惑についてはさっぱりで,残念な内容と言わざるを得なかった。

 次号以降,より興味深いネタが出てくることを期待したい。

 

 「財界ふくしま」以外の財界誌は,理事長選の問題をほぼスルーしている。当然食いついていい話題なのに,おかしい。何かあるのだろう。

 

 

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