福島県立医科大学の次期理事長予定者選考について(その7)

 本日(2023年3月30日),竹之下誠一氏が福島県知事から正式に次期理事長に任命されたらしい。

 

【追記】

 ついに竹之下氏が次期理事長に正式に任命されてしまった。

 黒田先生を始めとする方々の様々な動きは,今回の理事長選に関しては全て無視され,実を結ばなかった。県や医大に提出されたとされる要望書や署名に対しては,何も回答はなかったようだ。

 以下の通り,今後理事長選考方法を見直すといった報道もあるが,次の理事長選に竹之下氏は立候補できない。しかも3年後だ。竹之下氏としては,これから理事長として理事長選の見直しを行えば,自分の手柄になる。

 報道は既に下火になっている。このまま表面的には何もなかったかのようになり,医大内部で反竹之下派の粛正が始まるのか,それとも新たな疑惑が出てくるのか。

 

 新聞報道によると,3月30日にあった動きは次のとおりだ。

・県庁で竹之下氏への辞令交付式が行われ,内堀知事から辞令が手渡された。

医大が新年度,理事長選考方法の見直しに着手し,選考過程の透明性を担保できる仕組みなどを検討する。外部の意見も取り入れて見直す方向で,委員会などの設置を想定している。竹之下理事長が見直しを指示した

・選考会議議長の挾間章博副理事長が記者会見し,震災と原発事故後の変化,新型コロナウイルス対応,カリキュラムの大きな変更,福島国際研究教育機構参画など大学が大きく変革する中で強いリーダーシップを発揮したことが評価されて竹之下氏が選ばれたと説明した。意向投票については「規定上候補者を3人以内に絞り込むためのものだが,学内の理解が十分ではなかった」と釈明した。また,理事長の選考方法については教職員らの意見を汲み上げる仕組みなども考慮する考えを示した。

・挾間選考会議議長が,竹之下氏の選考理由を教職員や学生にメールで伝えた。

 

 以上の通り,大学も挾間議長も県も,今回の理事長選考方法に問題があったとは認めておらず,今後の課題しているにすぎない。見直しと言っても,竹之下氏の指示の元に行われるものであり,教職員や県民が納得できる方法になるという保証はどこにもない。既に報道もされている様々な疑惑については,一切語られていない。

 挾間議長の言うような理由が通るならば,現職の再選以外あり得ないことになってしまう。こんな理由で教職員や学生が納得するとは思えない。

 新聞各紙も,当日の動きの事実を伝えるだけで,今回の理事長選考方法の妥当性・正当性や様々な疑惑については触れていない。これで幕引きしようとしているのか。

 結局,なぜ竹之下氏が意向投票で惨敗したのかは,未だ明らかでない

 

 

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