今年(2022年)10月1日,只見線が全線再開通した。
昼間はすごく混雑しているらしい。おめでたいことだ。
夏になったら青春18切符で乗りに行こうと思っている。そこで,どんな旅行プランになるかと時刻表たところ,以前より随分所要時間が増えていることに気が付いた。
豪雨災害で不通になる前には何回か乗っているが,単純に往復した時は,越後湯沢まで行って昼食をとって戻ったのだが,今は越後湯沢まで行くと,22分しか時間がなく,とてもゆっくり昼食をとることはできないことが分かった。以前はたっぷり1時間以上時間が取れたのである(土曜・休日の場合)。
そこで,被災前の時刻表(2011年7月)と比較すると,会津若松発小出行の始発列車は,会津川口~只見間が9分伸びており,更に只見での停車時間が3分だったものが23分に伸びているため,会津若松~小出間では19分伸びていることが分かった。会津若松を出発する時刻が9分遅くなったので,小出に着くのは28分遅くなった。
これは,会津若松~会津川口間は6分短縮,只見~小出間も6分短縮しているので,新型車両導入によりスピードアップしている一方で,会津川口~只見間でスピードダウンしているということ。おそらく,復旧直後なのでスピードを落とし,更に不測の事態に備えて只見での停車時間を長くしているのだろう。
JR東日本としては当然の処置なのだろうが,只見線関連のテレビや記事はほとんど見ているのに,このことに触れているのは見たことがない。
本数や運転区間の増を求める声は大きいが,この事実はきちんと伝えるべきだ。おそらく,線路の状態が安定すればスピードアップするはずなので,今のダイヤが只見線の本来の姿だと思われると,今後の集客にも影響するであろうから。
2011年7月 2022年10月
会津川口~只見 0時間43分 0時間52分
只見~小出 1時間17分 1時間11分
会津若松~小出 4時間14分 4時間33分
最後に,「只見線応援団」に対して苦言を呈したい。
発足直後から加入しているが,会員証が届いたっきり,何の連絡もない。どんな活動をしているのかもさっぱり分からない。ホームページを見たら,「只見線応援団通信」というのが送付されることになっているようだが,来たことはない。
「只見線応援団通信」はホームページから見られるのだが,送らないのなら,メールマガジンくらいやってもいいのではないか。
只見線関連の番組を見ると,出てくる人は同じ人ばかり。再開通の日の地元の人のインタビューを見ていたら,勝手に頑張ってください,みたいな,他人事のような答えをする人がいて,がっかりしてしまった。頑張っている方たちには敬意を表するが,内輪だけで盛り上がっていてはいずれ息切れする。
せっかく「応援団」に入っている人がいるんだから(今,どのくらいいるのか分からないが),団員も大事にしてほしい。
只見線は,冬期間の災害も多いところだ。過去には雪崩で線路が埋まったこともある。金山町あたりは,融雪期の災害が特に多い。今年も大雪のようなので,せっかく再開通した線路がまた被災しないことを祈っている。