クラシック音楽の映像作品⑤~伝説のマエストロ カラヤンの日本公演再び

 今日(2025年11月1日),NHKEテレ「伝説のマエストロ カラヤンの日本公演再び」が放送された。

 

 1957年のベルリン・フィルとの初来日公演と,1959年のウィーン・フィルとの唯一の来日公演のフィルムを4Kリマスターしたもの。1か月かけてノイズを除去するなどして完成させたという。

 どちらも有名な公演で,部分的には放送されていたと思ったが,調べたところ,ベルリン・フィルとの演奏は過去に全曲放送されたことがあったが,ウィーン・フィルとの方は確認できなかった。

 

ワーグナー:楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕前奏曲

ベートーヴェン交響曲第5番ハ短調Op.67

ブラームス交響曲第4番ホ短調Op.98

ブラームス交響曲第1番ハ短調Op.68~第1楽章

①②ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

③④ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

①②1957年11月3日 旧NHKホール

③1959年11月6日 日比谷公会堂

④1959年10月27日 旧NHKホール

 

 ③のみモノラルであとはステレオ。②と③の冒頭は動画が欠落しており,静止画(写真)となっている。

 

 片山杜秀先生と山崎浩太郎さんがナビゲートしており,博識で知られる2人のお話も貴重。

 4KリマスターなのにEテレか,と思ったら,11月15日(土)18:00からBSP4Kで拡大版が放送されるので見逃せない。

 

 正直なところ,生まれるずっと前の演奏で,思い入れは特にないのだが,日本のクラシック音楽の歴史を語る上では外せない名演であることは間違いない。ステレオで残っていたというのも貴重。

 何せNHKには膨大な過去の映像・音源が保存されているということなので,見たいものがあっても見られるようにしてもらうには相当ハードルが高いようだ。だが,ためておいて一気に出すのではなく,少しずつでもいいのでコンスタントに出してほしい。これまでの経過を見ると,NHKが放送した後にDCHでも見られるようになることが多いので,今回の映像もベルリン・フィルの方はネットで気軽に見られるようになるかもしれない。ぜひそうしてほしい。

 

 NHK Classic Fes.2025は11月23日までだというので,まだテレビ放送も期待できるかもしれない。とにかく,見逃さないようにしっかり宣伝をしてほしいと思う。

 

(追記)

 11月15日に4Kで拡大版が放送された。ベルリン・フィルの演奏会でR.シュトラウスの《ドン・ファン》が,ウィーン・フィルの演奏会でブラームス交響曲第1番の第2楽章と第3楽章が追加された。ブラームスの第1楽章は映像がないのだそう。残念だ。

 《ドン・ファン》とベートーヴェンの5番は11月23日深夜の「プレミアム・シアター」でも再放送される。ここでの聴きものは,1997年のハイティンクベルリン・フィルショスタコーヴィチ交響曲第4番。まだまだハイティンクが元気な頃で,凄絶な演奏だった。おそらく初の4Kリマスターによる放送で,見逃せない。今までの流れだと,その後デジタル・コンサートホールでも見られるようになるだろう。

 今年のNHK Classic Fes.2025はこれで終わりということだろうか。もう一つくらいすごい隠し球を用意しているのではと期待していたのだが。