ユニバーサルミュージックのクラシック部門では,ここ数年,新譜はMQA/UHQCDで発売されていたが,2025年3月分の新譜から,MQAの表示がなくなっている。
特にアナウンスはないようなので,どういうことなのか分からないが,このままなくなってしまうのではないかと思っている。
あまり普及しなかったのだろう。確かに対応機種はそれなりにあって,KENWOODはカーナビも対応させていたりしたが,話題になることは少なかったと思う。
スペック的にも分かりにくいところがあって,ユニバーサルのものだと,moraなどハイレゾ配信サービスでは96kHz/24bit,サブスクのAmazon Musicなどでも同じフォーマットなのに対して,MQAは88.2kHz,量子化ビット数は,うちにあるウォークマンだと「不明」と出て,分からない。値段的には,ハイレゾの配信はCDより高いのだが,ブックレットが付かないことなどを考えると,どちらにするかは悩ましい。ハイレゾのサブスクに加入していれば,わざわざ買う必要もない。
もっとも,最近出たCDでいうと,ツィメルマンほかによるブラームスのピアノ協奏曲第3番と第2番のCD(圧倒的な演奏だ!)は,Amazon Musicではなぜかトラック3とトラック4だけハイレゾになっていない(こういうところがAmazon Musicの嫌われるところだ。相変わらずの不具合については,そのうちまた書きたい)。
技術的には,「折りたたむ」という表現が分かりにくかったように思う。FLACなどの圧縮音源の説明とは根本的に違い,イメージしづらい。そんなことができるなら,最初からやれよ,と突っ込みたくなるし,それで本当に劣化しないの?とも思ってしまう。
一方,ファイルサイズが大きくならないというのは,かなりのメリットだったと思う。配信と同じく96kHz/24bitでCDに入っていたら,すごくインパクトが大きかったと思うのだが。
何となく中途半端な仕様で,パソコンでリッピングするにも面倒なところがあるし,宣伝もほとんどしていなかった(出版不況で宣伝する機会がなかったとも言えるかもしれない)ので,たぶんいずれ消えるのかなとは思っていたが,高音質化の技術がまた一つ消えていくとしたら,非常に残念ではある。
できれば復活させてほしい。