「値上げするなら,まともなサービスを提供しろ!」
Amazon Music Unlimitedの値上げが発表された。Apple Musicが先に値上げしたので,時間の問題だろうとは思っていたが,値段もAppleに合わせてきた。
そもそもハイレゾまたはロスレスでこれだけの数の曲が聴き放題なら安すぎると思っていたので,このくらいの値上げなら,アーティストに適正に還元されるのなら,やむを得ないと思う。
しかし,それもサービスの質がきちんとしてれば,だ。
前に「Amazon Music(Android版)が重すぎる件」でも書いたし,その前から何回かAmazon Musicの不具合や問題点については書いた。だが,一向に改善されず,むしろサービスは低下しているとしか言いようがないので,このタイミングでの値上げは許しがたい。
そもそも,Spotifyと比べても,音質以外は圧倒的に劣っている。Spotifyがハイレゾ対応するか,AppleがWindows版でもハイレゾに対応すれば,Amazonはすぐやめるところだ。
Android版のAmazon Musicが重すぎる,Amazon Musicだけでなく,スマホ自体がほとんど固まってしまう原因の一つと思われるものが分かった。
どうも,ダウンロードの量が大きくなると重くなるようだ(本体かSDカードかは関係ない)。と言っても,せいぜい1GB程度で重くなるので,これは酷すぎる。直近では,どうしようもなく重くなったので,容量を確認したら9GBほどになっていた。そんなにダウンロードした覚えはないので,そこも謎なのだが。と,これを書いているときにスマホを確認したら,削除して最低限の曲だけダウンロードしたばかりなのに,6GBを超えていた。どういうことなのか,明らかにおかしい。
しかも,困ったことに,アプリ上でダウンロードした曲を削除しても,アプリの使っているユーザーデータは減らないのである。Androidの設定からユーザーデータを丸っと削除するしかない。これだとアプリをアンインストールするのと違ってログイン情報は記憶されたままなので,IDとパスワードを入れ直す必要はないのだが,アプリの設定はやり直す必要がある。当然,ダウンロードしたものも削除されるので,ダウンロードし直さないといけない。家に光回線を引いている人は別に何と言うことはないだろうが,そうじゃない人はパケット通信料が大変なことになるだろう。
さて,繰り返しになるものもあるが,今,特に困っていることを書いておく。
① 曲の切り替わりの所で頻繁に固まる。どんどん酷くなっているように思う。外出先で,ダウンロードした曲だけ聴いているときはほとんど発生しないので,もしかすると,ユーザーデータが不自然に増えていることと関係があるかもしれない。ダウンロードしなくても,ストリーミングで聴いているだけで,ユーザーデータがどんどん増えているのだろうか。以前はそんなことはなかったのだが。引き続き調査したい。
② シリーズものの一部だけ聴けないものがある。最近聴いたものでは,2022年度のレコード・アカデミー賞にノミネートされた,ソニア・ルインスキーのピアノによる「ヴィラ=ロボス:ピアノ作品全集」(ナクソス)がある。なぜか,第3集だけ1曲しか聴けないのである。Spotifyでは全曲聴けるので,ナクソス側の問題ではないと思われる。こういう中途半端はやめてほしい。
③ 以前も指摘した,ユニバーサル系の古い録音で,曲の最後が切れているものがあることについては,いまだに解消されていない。
④ 1つのアルバムの中でULTRA HDとHDが混在しているのも,まだ解消されていない。
なお,これらはAmazonにも直接指摘している。しかし,改善される気配はない。