前回この記事を書いてから,このブログにログインすらせずに放置していたので,大変失礼をしてしまったのだが,《こうもり》序曲の音の件について,とりてんさんが書いてくださっていた。
「手元のオイレンブルグのミニチュアスコアで確認すると、7小説目の1拍目のことと思われ、注釈があり「eの代わりにd」と書かれている。」
とのこと。
ところで,昨年のベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート(病気のペトレンコの代役でラハフ・シャニが指揮)でもこの曲が演奏されていて,こちらでは「e」の音が演奏されていた。
まだウィーン・フィル以外では必ずしも「d」の音で定着したわけではないということか。
この手の有名曲は,(テレビで放送されるような)コンサートでもCDでも取り上げられることが少なくなってしまったので,比較するのが難しい。
Amazon Musicで検索しても,おそらく本当はもっとたくさん配信されているのだと思うが,あまり引っかからない。しかも,古い演奏ばかりばかり。
いずれにせよ,ベルリン・フィルが違和感たっぷりの方でない音で演奏していたのは,気分がよかった。