アストラゼネカのせいで献血ができない

 アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを接種してしまうと献血できない状況が続いている。

 

 日本赤十字社のホームページでは,アストラゼネカ社製ウイルスベクターワクチン※などを接種された方は、現時点では献血をご遠慮いただいています。(※現在、接種後の献血基準については厚生労働省で検討中です。)」と書かれていて,いつできるようになるのかの見通しも示されていない。

 

 外国では既に献血可能となっているところもあるので,まさしく,厚生労働省の検討が遅れているからだろう

 アストラゼネカ製ワクチンを打っている人が少ないので,検討が後回しにされているのではないだろうか。また,アレルギーのある人などに優先して回したので,アストラゼネカ製ワクチンを接種した人に献血する人は少ないと思われているのではないか

 しかし,ファイザーやモデルナの供給が遅れていたために,早く打てるアストラゼネカを選んだ人もいるし,副反応が小さいという情報もあったのでそのためにアストラゼネカを選んだ人もいる。

 Twitterなどでは,アストラゼネカのワクチンが危ないから献血できないのだなどという「誤った情報」も流されている。早く献血できるようにしないと,インチキ情報が徐々に拡散されるおそれもある。

 

 検討すべきことがたくさんあって後回しにされているのかと思うが,とにかく早く対応してほしい。また,マスコミが全然このことを取り上げないのも不信感を煽る結果になっている。正確な情報を,速やかに国民に知らせるべきだ。

 

 

【追記】

 2022年4月1日から,アストラゼネカ製のワクチンを打った人も,6週間たてば献血できるようになった。

 6週間というのは長いが,いずれ短くなるのだろうか。もっとも,もう日本ではアストラゼネカ製はm RNAワクチンにアレルギーがある人以外は打つことがないだろうけど。

 新しくノババックスのワクチンが承認され,早ければ5月下旬から出回るようであるが,献血はできるのだろうか。今のところ情報はない。