古典配置をやめたペトレンコ

 ベルリン・フィルの今シーズン開幕公演となる,キリル・ペトレンコ指揮によるシューベルト交響曲第9番(第8番)ほかの公演(2021年8月27日)を見て驚いた。シューベルトなので当然古典配置(対向配置)で演奏するとばかり思っていたが,そうでなかったからである。

 その後も,今シーズンは古典配置によらずに演奏している。

 これまでも,曲によっては古典配置でなかったが,ベルリン・フィルの常任指揮者になって以降,基本は古典配置だったと思う。

 それが,改めて調べてみると,2020年1月25日のマーラー交響曲第6番を最後に,古典配置をやめていた。

 

 オーケストラ側の事情で古典配置をやめたのでないことは,最近でもブロムシュテットバレンボイムが古典配置によっていることから分かる。

 どういうことで古典配置をやめたのか,非常に興味がある。もしかしたらインタビューで話しているのかもしれないが,見ていないので分からない。

 

 ベルリン・フィルで古典配置は違和感があったので,個人的にはいいと思うのだが。第一ヴァイオリンの後ろにコントラバスが並ぶと窮屈に見えるし,逆に反対側は変に空いてしまう。ベルリン・フィルのように超強力な第一ヴァイオリンとコントラバスを持つオーケストラだと,バランスが悪いのではないか。

 

 城所さんあたりがきちんとインタビューして,考えを聞いてほしい。