ホセ・クーラ指揮のラフマニノフ交響曲第2番

 ホセ・クーラがシンフォニア・ヴァルソヴィアを指揮して2001年に録音したラフマニノフ交響曲第2番が配信で復活していた。

 

 Amazon Music HDではハイレゾ(24bit,96kHz)で配信されている。Spotifyでも聴けるが,mora qualitasにはないようだ。

 

 このCDは,テノール歌手のクーラが指揮者として交響曲を録音した初めてのCDとして,その演奏の素晴らしさもあり話題になったものだ。

 実際,演奏はこの曲のCDのベストと言っていい出来で,非常に熱く,隅々まで血が通っている。クーラはこの曲が大好きだそうで,1音たりとも愚かにせず,きっちり聴かせようという意志が強く感じられる。特に第4楽章は圧巻だ。すさまじいエネルギーで前進し,圧倒的なクライマックスを迎える。

 

 このような名盤にもかかわらず,発売されたCDは盤質が最悪で(2000年代にもかかわらず),聴けなくなってしまったという報告が多数見られる。実際,手許にあるCDも,今は第1楽章しか認識されない。かろうじてダメになる前にリッピングできたので聴くことができていたが,何とも残念な状況であり,しかも随分前に廃盤になっていた。

 

 本当にたまたま見つけたのだが,サブスクは意外と聴きたい曲が配信されていなかったりして,特に,昔聴いたことがあってまた聴きたいと思って探しても,見つからないことがほとんどなので,珍しく満足できた。

 

 

 また別にまとめて書こうと思っているが,やはりAmazon Music HDはいろいろ使いづらいことが多く,特にスマホタブレットで顕著である。

 使いづらいというより,分かりにくいと言った方がいいのかもしれない。

 さらに,曲の検索がしづらい。配信されていても,なかなかたどり着けないことが多い。クラシックの場合,同じ曲の聴き比べをしようと思うと,これがまた難しい。曲名で検索して一気に出てくれば楽なのだが,日本語で探したり,英語で探したり,演奏者名で探したりと,いろんな方法で検索しないと,聴きたい演奏にたどり着けないのだ。

 

 また,相変わらずmora qualitasは曲数が絶望的に少ないようだ。一気に10倍以上に増やしてくれないと,話にならない。

 SpotifyApple Musicがハイレゾに参入するという噂もある中,このままだと消滅してしまうのではないか。そうなるのは非常に惜しい。何とか生き残ってほしい。いつでも戻る準備はできているので,とにかく曲数を増やしてほしい。