新型レヴォーグプロトタイプ内覧会

 スバルのディーラーで新型レヴォーグのプロトタイプの内覧会をやっていたので,覗いてみた。

 

 発売はまだ先(10月)だが,8月20日から先行予約が始まったという。既に巷では盛り上がっていて,内覧会もお客さんがたくさん来ていた。お店の方もとても力が入っているようだった。

 

 1組4分ずつの入れ替えで,エンジンはかかっていないが,電気関係は動いていて,エンジンルームを見ることもできた。

 

 今回の一番の話題はアイサイトXが搭載されること。6つのグレードうち,EXと付くのがアイサイトX搭載車となる(つまり,Eyesight Xそのまま)。まず,GT,GT-H,STI Sportの3つのグレードがあって,それぞれにEXが設定されるというシンプルな構成になっている。

 新型はエンジンが1種類だけなので,これまでのパターンだと,GTとGT-Hの違いはビルシュタインのダンパーが付くか付かないかというのが一番大きな違いになるところだが,今回はビルシュタインダンパーの設定はないので,走りの部分での違いはタイヤサイズの違いだけとなった。つまり,GTにない装備は不要で,タイヤが18インチである必要がなければ(18インチは17インチよりかなり高いので,交換するとき大変になる),GTを選択するというのも十分にありだ。

 しかし,コストパフォーマンスを考えると,GT-H EXが一番お得で,人気が集中するだろうと思う。

 

 という前提で,実際に買うとしたらどうかと思って展示車を見てみた。展示されていたのは,やはりGT-H EXだった。11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイと,12.3インチのフル液晶液晶メーターが目立つ。非常に未来的だ。

 で,センターインフォメーションディスプレイをナビの画面にしてみて,あれっと思った。やたら画面がぼんやりしているのだ。今どきのフルHDのカーナビの画面とはだいぶ感じが違う。

 セールスの方にナビとオーディオはどこの製品か聞くと,微妙に言いにくそうに「デンソー製だと聞いてます」と。つまり,ECLIPSEだ。セールスの方も,性能がいいものだとは思ってないのだろう。EXにしてしまうと,後からナビやオーディオを替えることはできないので,これは非常に悩ましいと思った。買うならGT-H EX一択だろうと思っていたところが,そう簡単にはいかないことが分かった。

 ECLIPSEのカーナビというと,社用車なんかに付いている最低限の機能しかないナビ,というイメージしかなかった。実際,カタログを見てみると,現行機種にフルHDのディスプレイを搭載したモデルはない(WVGA:800×480ドット)のだ。新型レヴォーグのナビも同様の可能性がある。これから詳細は明らかになると思うが,要注目だ。

 

 実際,EXはベースグレードにプラス35万円(税抜)とバーゲンプライスなのだが,ナビの性能でコストダウンを図っているのではないかと思ってしまった。しかも,CD/DVDドライブがなく,別売りだという。USBコネクタはあるようだが,SDカードが差せるかどうかは分からない(カタログには書いていない)。Bluetoothハイレゾに対応しているかも不明だ。

 これらはいずれ明らかになるが,もし自分が買うとして,ナビ/オーディオ性能があまりにもひどいようだったら,アイサイトXは諦めるしかないだろうと思った。