なぜ毎日夜中に記者会見するのか

 よその都道府県のことは知らないが,福島県の場合,新型コロナウイルスの感染者が出ると,毎日のように夜に知事が記者会見をしている。

 昨日(2020年4月25日)の場合,2人の感染者が出たということで,夕方のニュースでは21時30分から記者会見をすると言っていた。こんな時間に記者会見したところで,その後地方ニュースはどこもやらないし,誰が見るのだろう。今朝の新聞を見ても,記者会見でたいした話が出たわけではなさそうだし,わざわざそんな時間に記者会見をやる必要性がどこにあるのだろうか。

 知事が出てくるのでなくても,県が新型コロナで記者会見をするとなれば,マスコミだって駆けつけないわけにはいかないし(みんな交替で県庁に詰めているのかもしれないが,そうでないマスコミだってあるんじゃないか),準備する県庁の人はもっと大変なはず。いつも呼び出されてる医大の先生なんて,本業がほかにあるだろうに,毎度呼び出されて,お気の毒としか言いようがない。

 

 記者会見するにしても,時間というのがあるだろう。こんなときだからこそ働き方改革も考えてほしい。

 毎日,情報を出すのが福島県は遅いような気がする。ほかの都道府県はもっと締める時間が早いのではないか。あと1時間早くてもいいんじゃないか。そして,よほど重大なことがない限り,いちいち記者会見する必要はないのではないか。少なくとも,記者会見するなら夕方6時のニュースには間に合わないと意味がない。

 そのくせ,ホームページの更新はすごく遅い。感染者数は,翌朝にならないと更新していないようだ。

 しかも,新型コロナ関係でも,県のホームページのあちこちに情報が分散していて,必要な情報がどこにあるのかさっぱり分からない。

 そうとう現場は混乱しているのだろう。職員も疲弊しきっているのではないか。県庁は知らないが,福島市役所など,相当ヤバいという話だ。

 だからこそ,余計なことはやらず,本当に県民が必要な情報をタイムリーに出すようにすべきだ。

 それと,業務が増えて大変ならば,人を雇うべきである。役所の中でやりくりして対応しようとしているのなら,新型コロナのせいで職を失ったような方を短期間でも雇った方がいい。どうせみんな初めての業務なのだし,全員が正職員である必要はないだろう。正職員が残業してやるより,はるかに費用もかからないはずだ。

 

 一昨日の新聞には,県議会の議長が臨時議会を招集するとかいう記事が出ていた。5月中旬までになんて書いてあったが,予算ならさっさと専決でやるべきだ。マスクだって何だって,遅くなると買えなくなるし,値段も上がる。悠長なことを言っている場合ではない。だからといってまさか連休中にやるなんてバカなことを言うバカはいないだろうと思うが。