12月26日のBSプレミアム「クラシック倶楽部」で,チョン・キョンファのリサイタルが放送された(2018年6月5日 東京オペラシティ コンサートホール)。
ピアノは,ケヴィン・ケナー。
曲は,フォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調作品13,ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調作品108,ドビュッシーの美しい夕暮れの3曲。
コンサートの事前の告知を見ると,ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番,フォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番,バッハのシャコンヌ,フランクのヴァイオリン・ソナタとなっているので,曲が変更になったよう。
フォーレの第1番は大好きな曲なので,早速聴いて(見て)みた。
舞台に出てきた様子を見ると,ずいぶんとおばあちゃんになっちゃったな,というのが第一印象。
曲が始まると,何とも不安定。酔っ払いのよう。曲を崩しすぎていて,リズムがかなり怪しい。音もだんだん汚くなっていくし。
演奏中にテロップで「不安定なリズムが随所に現れる」という解説が出てきたのには笑ってしまった。曲のことを言っているのか,演奏のことを言っているのか。
第1楽章の後に拍手が起きたので,会場の方たちにはよく伝わる演奏だったのだろうが,テレビで見る限りでは,かなり厳しかった。
大好きな曲なので,なおさら。
ちなみに,お勧めのCDは,ギル・シャハムと江口玲の演奏(デンオン(アルテミス)COCQ-83711 国内盤は廃盤かも)。
抜群に音が美しく,変な癖がなくて,最高に幸せになれる1枚。