Amazon Music HDを解約して,Apple Musicの3か月無料体験を始めた。
どうも,無料なのは3か月ではく,90日のようだ。6月1日に契約したところ,8月31日から有料になるというので。1日の違いと言うかもしれないが,ギリギリまで有料に移行するか迷っているひとからすると,この1日は大きい。こういうキャンペーンの告知は正確にしてもらわないと困る。申し込んだ時点で気が付いたからよかったが,トラブルの元だ。
Apple製品は今まで一度も買ったことがなく,iTunesで数曲買ったことがあるだけなので,Appleを使うのはほとんど初めてといっていい。何となく嫌いだったからだ。
さて,使っていて,聴いている曲の音質が分からないので,不思議に思って調べたところ,「ロスレスオーディオは、iPhone、iPad、Mac、Apple TV上にある最新のApple Musicアプリで聴くことができ
https://www.apple.com/jp/apple-music/
つまり,AndroidのアプリやWindows(ブラウザ)ではロスレスでは聴けないということが分かった!
Appleの公式発表は見ておらず,様々な紹介記事を見ただけなので,Appleを責めるわけにはいかない。と思ったが,そうでもなかったようだ。
何かの記事で,AndroidやWindowsでは48kHz/24bitまでしか対応していないというのを読んだ気がしていたので,ハイレゾで聴けないのは残念には思いつつも,どうぜハイレゾとの違いは分からないだろうから,ロスレスならいいやと思い,そこはあまり気にしてはいなかった。
しかし,ロスレスでないとすると,Appleは256kbpsなので,話が全然違う。Spotifyより音質的には劣るのだ。
改めていろんなサイトを確認したが,5月27日のmobile ASCIIの記事では,「iOSとAndroidで楽しめるロスレスオーディオ」という見出しと,「コーデックの形式はALAC(Appele Lossless Audio Codec)になるが・・・アップルデバイス向けの「ミュージック」アプリ、またはAndroidで利用できる「Apple Music」アプリで楽しめる」という本文の記述がある。
さらには,機種によってはハイレゾも楽しめそうだとも書いてあった。
https://mobileascii.jp/elem/000/004/056/4056577/
5月19日のPHILE WEBの記事でも,「Android端末でもやはりハイレゾを含むロスレス再生が楽しめる」とあり,独自の取材で分かったことだというので,やはりAppleに騙されたと言っていいと思う。
https://www.phileweb.com/review/column/202105/19/1290.html
3か月はこのまま様子を見て,その時点でまたどうするか考えようと思う。
使ってみての印象は,UIはAmazonより直感的に分かりやすいかなと思った。
特に,「戻る」ボタンを押したときの挙動が,Amazonだとどこに行くのかさっぱり分からないのだが,Appleはきちんと順に前の画面に戻っていくのがいい。
クラシック音楽を聴く上で一番問題になる検索のしやすさについては,どちらも一長一短があるなという印象だ。Appleが断然優れている,とは到底言えない。Amazonではすぐに見つけられた曲が,なかなか見つけられなかったりもしている。
この辺は,それぞれクセがあるので,慣れるしかないところもある。
白が基調のデザインは,黒いAmazonより好きだ。
聴くことのできる曲については,Amazonでは,アルバムの一部の曲が欠けていたり(レヴァイン指揮ボストン交響楽団の《ダフニスとクロエ》の最後のトラック,カヴァコスのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の第5番第1楽章,など),同じアルバムがダブって登録されていたり(それで登録曲数をかせいでいるわけではないだろうが)といったことがあるが,Appleでは今のところそういうのは確認できていない。
もっとも,これはAmazonがおバカすぎるだけなので,Appleのアドバンテージとまでは言えないだろう。