SONY Music Center for PCのギャップレス再生対応状況

 SONYのPCでの音楽管理ソフトが,Music Center for PCというx-アプリベースのソフトに変わった。

 今のところはMedia Gox-アプリもダウンロードでき,同一PC上で共存もできるが,いずれはMusic Centerに一本化されるのだろう。順調にいけば。SONYのことなので信用できないが。

 

 Music Centerは,x-アプリをベースにしていて,対応フォーマットについてざっくり言うと,ATRACATRAC Advanced Lossless,WMAHE-AACでのリッピングと音楽CDの作成ができなくなり,FLACでのリッピングが可能となった。

 再生はATRACATRAC Advanced Lossless,WMAHE-AACのほか,DSDやMQAにも対応している。

 

 まだ使い始めたばかりなのではっきりとは分からないが,x-アプリは重かったので,そこが心配である。また,ファイル管理に癖があって使いづらい。この辺は,Media Goの方がよかった。

 

 いろいろ検証すべきことはあるが,まずはギャップレス再生の対応状況を調べてみた。

 なお,SONYのサポートのサイトには,「ウォークマン本体で,曲間を空けずに再生する「ギャップレス再生」ができません。(ウォークマンA/E/F/S/X/WM1/Z/ZXシリーズ)というQ&Aが載っていて,まとめてあるが,ウォークマンで再生する場合であって,Music Center for PCでの再生については書いていない。

 

 まず,Music Center for PCでリッピングして,Music Center for PCで再生した場合を調べた。

 その結果,なぜかMP3はギャップレス再生ができなかった。ただし,それをウォークマン(F880シリーズ)に転送すると,ウォークマンではギャップレス再生ができた

  FLAC  ○

  MP3(速度優先)  ×

  MP3(音質優先)  ×

  AAC(速度優先)  ○

  AAC(音質優先)  ○

  WAV  ○

 

 次に,他のソフトでリッピングしたのも再生してみた。

  ATRAC3 Plus(SonicStage CPで作成)  ○

  ATRAC Advanced Lossless(SonicStage CPで作成)  ○

  MP3(Media Goで作成)  ×

  AACMedia Goで作成)  △(ギャップレスだが,ノイズが出る場合あり)

  FLACMedia Goで作成)  ○

 ATRAC系が大丈夫なのはx-アプリベースだからだろう。Media Goはギャップレス再生できなかった。

 やはりMP3はダメ。AACは謎。

 FLACが大丈夫なのには安心した。

 

(続く)