今日が最終回の火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌,星野源の「恋」。
聴けば聴くほど,その珍妙な歌詞に頭が変になりそうだ。
「営みの街」。いきなり出だしに来る言葉にしては妙だ。何のことだか分からないし。
それが「暮れたら色め」くんだそうだ。「色めく」とはまた古風な。
風「たち」は「運ぶわ」といきなり女言葉。そうか,女性が語っているという設定の歌なのか。
そして,その後に風「たち」が運ぶのは「カラス」と「人々」の「群れ」。「カラス」はないでしょ。品がない。なさすぎる。女性じゃなかったのか,これ歌ってるの。
そう,「意味なんかない」のさ。
腹を空かせて「君」の元に帰るのは,女?男じゃないのか?
それにしても,「物心」ついてからずっと,この世にいる誰もが「2人から」だなんて,随分ませてましたな。物心って何歳からつくんだ?
「指の交ざり」。聞いたことないな。星野語か。ここが一番気になって仕方ない。
「白鳥」は何を運ぶのだろう。当たり前を変えながら。どうやって変えるの?なんて言うのは野暮でしょ。
面倒くさくなったのでここまで。あとは,繋げると意味のない言葉の羅列だ。
思うに,この人の歌の作り方って,曲とタイトルが先にあって,それから連想される言葉を音楽に合わせて並べてるんだと思う。いわゆる「曲先」というやつだ。
だから,この人の歌で,単語が不自然に切れて気持ち悪いということはあまりない。その代わり,全体として歌詞を読むと,ストーリーがなく,ほとんど意味不明。そして,辞書でも引きながら書いてるのか,聞き慣れない単語が突如としてポロッと出てくる。
韻を踏みたがるのも特徴だ。踏まずにはいられないらしい。韻を踏まないのは歌じゃないと思ってるんだろう。だからやっぱり意味不明の言葉が羅列されることになる。
その代わり,歌詞の意味を考えないで聴いたり歌ったりすると,気持ちいいんだろうと思う。
歌詞の話じゃないが,やたら裏声を使いたがるのも気になる。はっきり言って気持ち悪い。
YouTubeで杏沙子さんが星野源の歌を何曲かカバーしてるが,裏声を出さないので聴いててすごく気持ちがいい。それまで気持ち悪いなと思ってた曲でも,「結構いいじゃん」て思った。
ハイトーンが出ないのにコンプレックスを持ってるのだろうか。
確かに,星野源の歌唱力ってどうなんだろうって思う。作詞作曲ができて,楽器もたくさん弾けて,オールマイティな印象があるが,歌唱力がウィークポイントかも。
「恋」については,MIKIKO先生の不思議な振付にも言いたいことがたくさんあるが,それはまたいずれ。